皮膚の話

●とびひ(伝染性膿痂疹)
夏になると“とびひ”にかかる患者さんが多くなります。これは、正しくは伝染性膿痂疹と呼ばれ、主に黄色ブドウ球菌という細菌によって起こる幼小児の伝染性の皮膚病のことです。患部から出る滲出液により皮膚のほかの部位につぎつぎと拡がって行くところからとびひと呼ばれます。虫さされや湿疹の引っかき傷、すり傷に細菌が感染することがきっかけとなります。最初は、水ぶくれが出来て破れ、この水泡の内容が他の所につき、どんどん拡がり黄色のかさぶたになります。比較的少ないのですが、かさぶたを主症状とするとびひもあり、この場合は化膿レンサ球菌という細菌が主な原因菌です。治療は抗生物質の軟膏を塗ったり、内服をすると跡を残さずに治ります。

汗をかいたり、ほこりをかぶったりすることの多い夏は、お風呂やシャワーを使い常に皮膚を清潔に保つことが、大切です。

とびひになったら、早いうちに専門医の治療を受け、再発を繰り返さないようにして下さい。

皮膚の話TOPへ戻る